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思ったようには運ばない旅は思ったようには事が運ばない 思ったように事が運ばないのが旅だ そして人生も 思ったようには事が運ばない 人生のいろんな局面で 思いもよらぬ事にぶち当たると 旅で培った精神で対処する 「そんなこともあるさ」 「なんとかなるさ」 と乗り越えてゆく だから若い時の旅は あとで役に立つ 思ったように事が運ばなくて ギャァギャァわめく老人を見ると 旅をして来なかったのかなぁ と思ったりする 不安な宿無しの夜を 越えたことがなかったんだね ひとりで夕闇せまる異国の街を 彷徨わなかったんだね 思ったように事が運ぶわけはないし 思わぬまわり道からいちばん面白い発見が 生まれたりするんだよ 「そんなこともあるさ」 ってのんびり口笛吹いて行こう #
by kazeture
| 2019-05-19 11:13
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いろんな国を通り抜けていろんな国を通り抜けて いろんな民族を通過してゆくほど 価値判断をしなくなっていった 「いい」「わるい」 「ただしい」「まちがってる」 などという価値判断を 時に人は下す けど たくさんの民族のいろんな価値観の中を 通り抜けて行ったら いいかわるいかの判断など どっちでもよくなり めんどくさくなり 下さなくなってゆく 真ん中へんに立って ぼーっと見てる 「そういうものなんだな」と そのまま受け容れる 多くの国々を旅した人というのは そういうふうになる傾向が あるのではないか 価値判断を下さない生き方は やってみると楽だ 国境を越えたら価値観がガラリと変わる ということを繰り返すと 価値観の持つ意味は軽く薄くなってゆく 強く一つのことを主張することが バカバカしくなる それはあっち岸に行くとすぐに変わり 反転しうるものなのだ 僕は自分の意見を他人に主張することに 重きを置かなくなる 僕の意見はつねに「違う」可能性を含んでいる 僕の意見ははじめから半分「違う」 (向こう岸が見えているから) だったらゴリ押ししたって しかたない 自分の意見を他人にわからせる それは重要なことじゃない となりにいる、どこの国の人かもわからない人と ボーッと川を眺めながら お茶を飲んでいる それだけでいい そういうことを知った だから 国境を越えて行った意味は あったのだと思う 価値判断をしない在り方というのは 僕が旅で学んだ大きなことの一つだ 川は今日も流れ あっち岸でもこっち岸でも人は 暮らしている #
by kazeture
| 2019-05-14 17:31
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冒険の旅冒険とは 危険を冒すこと ヨボヨボの体で 壊れやすい膝を抱え 高山病になりやすい体質で ひとりで立ち向かったら 普通のヒマラヤトレッキングコースも 冒険の旅となった どこにだって 冒険は現れる 8000m峰の難ルートに 挑戦するような 目立つ人だけじゃない 人には知られない冒険者が 世界には たくさん潜在している 目が見えずに電車に乗る人 松葉杖でバスに乗る人 車椅子で道を渡る人 既存の規範に合わず病気扱いされて 苦しみながら世の中を歩く人 自分の国を追われた人 「難しいことに挑戦してる度合い」 を もしきちんと計測すれば どうなるのだろうか 強い者の冒険は目立ち 弱い者の冒険は目立たない けど 「弱い者の冒険」のほうが より難しいことに挑戦しているの かもしれない あなたが今日した冒険だって ものすごいことなのかもしれない #
by kazeture
| 2019-05-11 15:20
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いくらワイファイつないだっていくらワイファイつないだって インターネットにつながったって どこにも行けない だれにも会えない なんにも触れない なんにもできないよ と、 ヒマラヤからおりて 数日間の断絶後に またワイファイをつないだとき 思った 僕の満足感、充足感は iPhone画面の中にはない と知った ヒマラヤのふもとで (↑と、ヒマラヤのふもとで書いた で、いま 「なんにもできない…ことはない… 遠く離れた人を面白がらせることだってできるさ」 と、ピコポコピコポコ投稿している) #
by kazeture
| 2019-05-11 13:39
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生きてる自分が「まだ生きてる」と 伝えたいのは 誰 「生きてる?」って ききたいのは 誰 山奥から命からがら生還したら そんなことが 浮き彫りになったりする 僕らはいま 同時に地球で生きている 会話を交わせるのは 同時に地球にいるこの短い瞬間だけ #
by kazeture
| 2019-05-10 12:57
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