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風に連れられ旅をする… 旅人 清火(さやか)の写真+言葉
by kazeture
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面会おば様とアロエの葉

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昨日の朝…というか昼、起きたとたんに階下でおば様が待ちかまえていた。

母の友人のおば様で、以前にも会ったことがある。ぼくの旅の話を聞きたいという。

非常にねぼけまなこだったが、しかたがない。巻き寿司も持ってこられたらしいし。そのまま参上。

で、旅のコース、行った国、どこがどうだったか、帰ってきての感想

などの月並みな話のあと、だんだん話がマニアックな方向へ。


・旅先でどうやって航空券を入手するのか?

・国境を次々と越えてゆく場合、ビザはどうするのか?

・保険には入ってるか?どんな種類がいいか?安く済ますには?

・水はどうしてるか?


など。聞き方が妙にマニアックだけど…なんなんだ?

よく聞いてみると、おば様ご本人がしょっちゅう海外旅行をしていて、しかも極力お金を使いたくない。ということで

その道の先人…と見立て、ぼくにインタビューをしていたらしい。

それで合点がいった。



さらにいろいろと詳しい実務的な話をする。

おば様はモンゴル、ネパール、中国、アメリカ、ヨーロッパなど、かなりの国をまわっていた。

おば様貧乏バックパッカー(57歳)が誕生する日もそう遠くはないのかもしれない。




ぼくの母はまったく海外旅行をしない。

だから旅の実際のやり方などに興味を持つはずもなく、会話したこともない。

そんな母の友人と、こうしてバックパッカー話をしてるのが不思議だった。




おば様は話の最後にこう言った。


「すばらしいわね…。もう、どこの国でも暮らせるようになったのね」

「え? いや、なってませんよ? そんなふうに言ってないじゃないですか」

「いや〜、すごい。どこの国でも暮らしていけるわ!」

「いえ、今回も日本食が恋しくなったりして…インドで一年とか、いやですし」


まったくかみあわない。
なぜ…?
結論のところで。

そんな結論が導かれるような話をしたおぼえはないのだが…。




おば様はありがとうと言って去った。




あとで母にたずねてみた。

「あの人なんなん? ぼくの話きいてへんかったんかな」と。

「いや、そんなことないよ。あの人宗教的なところあるからな。時々占い師みたいなしゃべり方するねん」

「占い師?」

「占い師って、こっちの思いとは逆のこと言ったりするやろ」


んー… そうなんか…。預言?

まぁいいや。

いろんな所で暮らせても、べつに損はしない。





最近、家の庭のアロエがやたらと繁茂している。

歩くと足にちくちくちくちく刺さり、

困惑する。



祈る。

神よ…どうにかしてください。





さて、このおば様が去ったあと、

アロエの葉がちんちくりんに短くなっていた。

おば様が刈り取って持って行ったのだー!



祈りは、早急に聞き入れられた。
by kazeture | 2009-08-13 23:59 | Comments(0)
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