人気ブログランキング | 話題のタグを見る

風に連れられ旅をする… 旅人 清火(さやか)の写真+言葉
by kazeture
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31


稲妻が!!

稲妻が!!_a0006008_1227832.jpg

マレーシアのペナン島というところにあるゲストハウスの一室で、

ベッドに寝転びながら一冊の本を読んでいた。

この前の3月のことである。



その本の題名は「第十の予言」という。

ジェームズ・レッドフィールド著で、「聖なる予言」の続編。

90年代後半頃発売され、当時気に入って読んでいた。

それを10年ぶりくらいで再読していた。



そこに、こう書いてあった。



ジャーナリストの役割について、

登場人物のシャーリーンさん(ジャーナリストの女性)が語る。



「私たち(ジャーナリスト)の本当の役割は、

人々の見る目を深め、霊的なものにすることです。

ものごとの本質をよく見て、

様々なグループとそれに属する人々が行っていることや信じていることを正確に伝えて、

すべての人々が真理を学びやすくすることなのです」




うわー! いいな、こりゃ。



で、もう一ヶ所…



「私はシャーリーンを見た。

彼女の顔にも、使命を知っている者のすがすがしさがあった。

彼女は情報の伝え手であり、個人やグループが表現している大切な真実を見分け、人々に伝えるのがその役割だった。」




うぉわー!


そういうことがぼくもしたいねん!




伝えたい。

真理、真実、ほんとのことを。
歩き回って、よく見て、ぼくが見つけた大切なことを。



そう、

「文を書きたい」といっても、

ただ単にぼくの思ってることを表現したいというんじゃない。

「伝え手」になりたい。

自分の眼力をよく磨いて、自分で見極め、「これだ!」って思ったものを伝えていきたい。



うぉふぁー、

ぼくの想いがこんなところに言葉で言い表してあった。


脳天に稲妻が落ちた。




そういう意味ではぼくはジャーナリストになりたいってことになるのかな。

ま、名前は何でもいいけど

とにかく「伝える」ための文を書きたい。





さらにこの本には、

すべての人のすべての職業が、まったく同等に意味、価値を持っており、どれもが社会の発達の役に立っていく。

と書いてあり、

それにも「そうか!」と激しく膝を打った。




なぜならぼくはこの2、3年、

野菜やお米やお豆を育てたりする人とか

自然界のものから糸を紡いで織って衣服を作り出す人、

あるいは木や土や石などいろんなものを組み合わせて家を作る人

などが、なんか価値があって偉いように見えていた。

人々の暮らしに必要不可欠なものを供給する…ってことで。

なんかコンプレックスを抱いていた。

ぼくがやりたいこと、文だの言葉だの絵だの写真だの歌だの…って

こんなものなくても死にはしないし

なんか虚業っていうか遊びっていうか…

なくてもいいもんなぁ…

と卑屈になり、あんまりやる気にならず

そういった職種の人たちに近づいたり、でも自分ではそれはやらなかったりして

なんとなくモヤモヤとお茶を濁してきた。

(歌うときは精一杯やってたけど)




だけど!


唐突にここでカミナリが落ちて

「これも人間には必要不可欠なことだ!」

と、さとった。




言葉や文章なんて、動物たちには要らないかもしれない。

(動物たちの世界をむやみと神聖視しすぎてた)

だけどぼくらは人間だ。

言葉が、文字が、文章が与えられた。

要らないものは、与えられないだろう。

タマシイには栄養が必要だ。

それをぼくが運ぶのだ。言葉という器を使って。



言葉とか、道具を使うこと自体を怪しんだりしてた。

なぜか、「人間だけがすること」を軽視してた。

なんなんだ、その視点は。

お前も人間だろう。

人間なら人間のツールを使え!

精一杯やってみろ!




…はい。


というわけで、開眼しました。




ぼくは人間であり、人間の社会の中で生きている。

人間という仲間たちに、いろんな情報や考えやアイデアを伝えたい。

そのために言葉を、文章を使おう。


ぼくは、ぼくにしか気づけないことを書けるかもしれない。

なにかを人に手渡せるかもしれない。

その可能性を探ろう。





旅に出る前に友達のえこちんがえらく気軽に

「旅、行くん? そーか、開眼しといで!」

と言った。

それ聞いて、

「へ? 開眼? なんのこっちゃ」

と、意に介さなかった。

なのにまんまと開眼してしまった。





ぼくは中学1年くらいから「文章を書く人になりたい」と思っていた。

(大学生のときはマンガの投稿をしていた)

それで大学を出てから文章の投稿などをしてて、一時はちょっと雑誌に掲載されたりもしたのに、

なかなかうまくいかないと思い込んで(実際はそんなことない。何回も挑戦してない)やめていた。

またやろう。





おりしも、

大学のとき同じサークルだった盟友のU田が、

突然(ぼくが旅に出てる間に)小説を書いて投稿しはじめたというではないか!

彼は今までずっと詩を書いていたが、コンテストへの投稿などはしていなかった。

変化だ。

これは…ぼくにとってやる気の出る事件である。

俺もやろう!




ぼくが心から満足することをしよう、

そうしたらそれがどこかに波及してゆくだろう。





そんなわけで

最近はなにかが伝わると信じて

ここでの文章も気合いを入れて書いてる次第なのです。

なんか、伝わってたかな?
by kazeture | 2009-08-12 12:27 | Comments(0)
<< なにもしていないということが ウミフラシ/アメウシ >>