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風に連れられ旅をする… 旅人 清火(さやか)の写真+言葉
by kazeture
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黄昏のマナーリー

インド北部、マナーリーの黄昏。



ここは すずしい。

とても 気に入った。

お気に入りの町が増えるのは

うれしい。

だんだん そういう場所が 増えてゆく。

大きすぎず 小さすぎず 適度な規模で

適度に便利で(ネット屋あり)

カフェがあり

散歩できる場所があって

いい感じのレストランと

すごしやすい 安宿。

それがあれば… やっていける。



ここは 「山地民」の場所。

独特な衣服を着た人々が行き来する。

手織りのウールで作ったワンピース。

寒冷地用の衣装なのだろう。

そして顔は モンゴリアンチックになってきた。

ツーリスト用のみやげ物屋もあるが

客引きはうるさくない。

人々の雰囲気は穏やかだ。

バラナシの70倍くらい すごしやすい。



気に入ってるのは

「チベタン カフェ」というレストラン。

ここはチベタンも多いらしい。

チベタン顔の人々が切り盛りしている。

ダライラマの写真が飾られる。

「チベタン定食」なるものを注文してみた。

なにも入ってない肉まんみたいなやつが2コ。

ライス。

野菜とキノコと鶏肉のスープ。

生のきゅうり、トマト、たまねぎのサラダ。

ヨーグルト。

おいしい。

チベット定食、おいしいな、って思う。



こうして

ぼくは 頭でなく 体で知る。

異国の文化を。

こんなふうに知るのがいい。

頭でハンドルを動かしてくのではなく

風に自分の体を浮かべて 出会ったものを

ただ感じていきたい。

そういう感じでも じゅうぶん

異文化を知ることも 伝えることも

できると思う。

頭で宗教がどうのこうのとか

政治が、亡命政府がどうのこうの とかいうより

ふとなにかを感じて入ってみた

店の定食がおいしかった。

と いう感じで ぼくは交流して

知っていきたい。



その店で

聞いたことのある曲が 流れていた。

U2。

なつかしいな。イギリスのロックバンドか。

(アイルランド出身?)

18歳、

「浪人」(大学に入れない人)をしてたころに

ちっこいラジカセで聞いていた。

浪人して なんにもわからなかった。

悶々として 灰色だった。

感慨がある。

歌は今も歩き続けてるんだ。

俺も歩いていこう、と思った。

まだ歩いていこう。

なんだか

「てくてく歩いていこう」

って思わす 曲だった。



(そういえば

U2は チベット フリーダム コンサートに

出演したり チベット問題に言及したり

していた)
by kazeture | 2009-06-11 23:21 | Comments(0)
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