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「発券できまセン。」2017年2月21日朝7時、僕は京都府八幡市の家を出ると関西国際空港に向かった。 エアアジアの関西空港発クアラルンプール行きの便に乗るためだ。 (写真は、関空に渡る橋の上) 関空に着き、チェックインカウンターに並ぶ。 僕の番が来た。 僕の予約確認書を見せる。 お姉さんが渋い顔をする。 中国系マレーシア人のリー姉さんである。色白でポニーテールのお姉さん。 「帰りは…どうするのですか?」 「帰り?」 僕は 大阪→クアラルンプール(マレーシア) クアラルンプール→バリ島(インドネシア) クアラルンプール→カトマンズ(ネパール) の3つのチケットしか取ってない。 片道切符だけ持って行くのだ…。 「バリ島に入ったあと、どうするのですか?」 「えーと。バリ島からジャワ島、スマトラ島と移動して、スマトラから船でマレーシアに渡るつもりです」 「船っ?!」 「船です」 「船ーっ?!」 「はい。船で行きたいんですよ」 渋顏のリー姉は 「船で出るにしても、そのチケットが今無いとダメです。 発券できまセン。」 「えっ…」 船の切符なんてそんなん、現地に行ってから取ろうと思ってたんやけど…。 「どうにもなりませんか?」 「ハイ」 がぼぇ。 ヤバい。 行けない。 どーするどーする。 どうにかしないと。 アタマを無理矢理動かす。 そして、 「今、すぐに飛行機のチケットを取ればいいですか?ジャカルタからクアラルンプールへの」 と聞く。 「えー、あと15分以内ですが」 あと15分以内に自分一人の力でスマホでチケットを取れそうに思えない。 (Wi-Fiもつながってなかった) そこで、 「すいません!いま取ってもらえませんか?」 と、お姉さんの前に鎮座しているパソコンを指差しつつ叫ぶ。 お姉さんは困りながら、15分後に3/21のジャカルタ→クアラルンプール便を取ってくれ(8000円でした)、 ぎりぎりセーフで僕のチケットは発券された。 午前11時、僕を乗せた飛行機は南へ飛び立った。 波乱含みの旅立ちとなった…。 (*エアアジアの日本人お姉さんによると、「最近どんどん厳しくなってて、出国チケット無いと入国できないんですよー」とのことです。)
by kazeture
| 2017-02-21 21:58
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