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そぼ祖母(94歳)には、過去のこと、つい今さっきのことも、ない。 さっき聞いたことがなくなり、瞬間瞬間がまったく新しい。 今しかない。 今、というものに新しく出会いつづける。 すごくラディカル(根源的)で、ぼくにはとても新鮮で、ワクワクする。 ぼくも昨今、「過去が消えてゆく」という感覚がある。 昨年末会った友達のマヤンさん(マヤの暦の本などを翻訳してる人)も、「過去がなくなっていってる。どんどん、今しかなくなってる」と言ってて、「同じやなー」とうなづきあったのだが 過去がなくて今しかなくてつぎつぎやってくる「今」に新しく出会いつづけるのは つねにとても新鮮でワクワクする感覚である。 それを体現してるのが94歳祖母だ。 この、過去がない状態に病名をつけたりする人がいる。 が、ぼくからしたら今に出会いつづける新鮮なワクワク探求者だ。 過去にすがらず逃げず意識をずらさず今にいつづける。 素敵な態度である。 #
by kazeture
| 2010-05-16 10:24
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北海道から歩いてきた男去年の9月に東京吉祥寺で友達のまるちゃんからトクさんというおもしろい人(41歳男性)を紹介してもらった。 トクさんはばかでかいザックを背負っていた。 なんと、北海道宗谷岬から歩いてきたという。(家は札幌) そんで沖縄最南端の喜屋武岬まで歩いて行くって。 トクさんは整体セラピストで、それを札幌で開業するにあたって、その前に「セラピスト武者修行をしよう!」ってことで歩いてる。 てくてくてくてく来る日も来る日も…。 そのトクさんがついに関西に着いた! 昨日は京都のぼくんちに来てもらい、近くにいる祖母にトクさんセラピーを受けてもらった。 祖母は94歳で、今までトクさんが施術した中でも最高齢を記録した。 94歳の骨格を見るということで、トクさんにも勉強になったのではないだろうか。祖母も喜んでいた。 祖母へのセラピーを終えると、ぼくらは堤防の上の道を歩きながらいろいろ話した。 主に清志郎、龍馬、友達、トクさんセラピー、恐妻家とは何か、お金、スポンサー契約の取り付け方、藤子不二雄や大島弓子のレアな漫画の価値などについて語る。 で、ぼくんちでお茶飲んだりわらびもち食べたりトクさんみやげのどら焼きをいただいたりおでんを食べたりしてから、ぼくもトクさんセラピーを受けた。 骨折の影響でビッコを引いて歩いてるので、どうしても左右のバランスは崩れる。それを直してもらった。 最後に左ひざに手を当ててもらったとき、ポワーッと全身になにかがひろがった。 気持ちいい。 トクさんセラピーを受けたあとはポワ〜ンとする。 ポワ〜ンとしながらトクさんの歌を聞く。 トクさんはギター弾きながら歌う。清志郎やシオンの歌。 トクさんは渋い声。ギターがとてもうまい。 おかんが出先から帰ってきて一緒に聞く。 おかんはノリノリだ。 そのあとぼくも歌った。 「オキナワ」という自作曲。 ♪泣いて笑って ぼくらの散歩はつづく 泣いて歌って まだまだ散歩はつづく まだまだ散歩はつづく〜 トクさんはオキナワまで歩いていく…。 あした、大阪を出て西へ旅立つそうだ。 兵庫、岡山、広島、山口、福岡、熊本、鹿児島を通る予定。 はるかな旅路が楽しさに満ちたものでありますように。 そして安全に歩けますように。 よい旅を! トクさん、ありがとう。 トクさんのブログ「日本徒歩縦断〜セラピスト武者修行の旅〜」: http://m.ameba.jp/m/blogTop.do?unm=iyashist #
by kazeture
| 2010-05-15 12:07
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香港からシーモンが来た高校1年からの友達で世界のいろんなとこを旅したり住んだりしてて今は香港に住んでるシーモンが昨夜緊急来日した! シーモンは京都の実家に一泊するという。彼とぼくの実家は近い。ぼくがいま骨折でどこにも旅せず実家に張り付いているため、かえって会うことができた。 京都駅で落ち合う。 シーモンはビジネスで来日してるためビジネスルックだ。 「よぉ!」 一年ぶりの再会。 一年前はカンボジア・アンコールワットで会い、一緒に遺跡の奥地を探索したり町をひたすら歩いたり安食堂や市場を物色してまわった。 あぁあの暑い熱いカンボジアの地よ、密林に埋もれゆく石の遺跡たちよ…! 京都駅近くの薄暗いバーにしけこむ。なにげに大人っぼい雰囲気…。 ビールとジュース(俺)で乾杯! 「たこのみやき」という、旨いもんもつつく。 積もる話をする。 ぼくのひざの話が多いが…。 骨折の時の状況を話すとシーモンは顔をしかめて「うっわー! 痛そう!!」と叫んだ。 盛り上がったのでうれしい。 実際めちゃくちゃ痛かったので、これくらい盛り上がってくれると満足。 以前ぼくが大腸がん検診で尻の穴から内視鏡を突っ込まれて腸を内側から引っ掻き回されたとき「人生での痛みベストワンや!」と叫んだのをシーモンが覚えてて、「あれとどっちが痛いん? もう一回するならどっち?」と言う。 むぐぅ…。 腸を内側から引っ掻かれるのも相当いやだったが、ここはひざ割りのいやさのほうが一枚上だとの結論に。 なんかあっち(腸調べ)は精神的にブルーになるねんな…屈辱的で。 んでさらに骨折話をいろいろしてると、シーモンは「岡はラッキーや! 日頃の行いがええんやわ!」と言った。 え? そう? こんな状況だが、シーモン的にはそう見えるらしい。 そう言われるとなんかウキウキしてくる。 話しながらもシーモンはビジネスもしていた。ノートパソコンを出して携帯とつないで何かやってる。ミラノにいるイタリア人と、ニューヨークにいる顧客について相談してるという。ワールドワイドやな〜。 彼は日本企業の香港駐在員。香港にいてイタリアやアメリカなどと取り引きする。各国に時差があるので一日中仕事してないといけないようだ。 香港にいてヨーロッパ、アメリカ、上海、日本と頻繁に取り引きをする…という環境で、言葉も英語、中国語とイタリア語少々を話し、帰宅するとモンゴル語(奥さんはモンゴル人)。 そんなコスモポリタン(世界市民)なシーモンにとっては日本というのが何ら特別なものではないようだ。むしろ薄い。日本語を忘れてるという。 実際、久しぶりの日本語会話で、モゴモゴしたり変なことを口走ったりしていた。 そういう友達と話すのはとても刺激的だ。 脳がシャッフルされる。 日本だけじゃない… 日本にこだわる必要はない… 俺たちは地球人であって日本はそのほんの一部にすぎない… 日本に生まれて日本から遊離してるシーモン。 ほんの短時間会うだけでも愉快だ。 帰り道、シーモンがぽつりと言った。 「世界中のいろんな人に会ったけど、結局いちばん分からんのが自分の家族や」と。 うぅーむ! 深い! 実際、そうなのかもしれない。 そして、そう思ったほうがいいのかもしれない。 家族なのになんでわからへんの…? とカリカリしたりするけど、 シーモン式に「世界中だれより分からんのが家族や!」と言い切ってしまえば、 「そういうもんや」ということになり、 カリカリすることもないだろう。 家族。たまたま同じ船に乗り合わせた、よくわからない人。 ぼくらはそれぞれ、家族の待つ家へと帰って行った。 ありがとうシーモン。 短時間だけどおもしろかったよ! やっぱ、旅人には風が吹いてるな〜♪ #
by kazeture
| 2010-05-13 18:59
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屋久島からマシマシが来たマシマシといっちゃんという夫婦の友達がいて、ふたりは屋久島に住んでいる。 マシマシは絵描き、いっちゃんは森の案内人をしてる。 ふたりはブログやミクシィでいろいろ発信していて、その内容には「なるほどな〜」と思えることがある。 そんなマシマシが最近みんなに伝えてるのが「ぽめろん」だ。 ぽめろんとは「すべてはひとつ」とかそういうような意味だと思う。 ぼくも以前旅してて、道を歩いて歩いてへとへとに疲れて倒れ込んだ目の前にいたてんとう虫を見て電撃的に 「てんとう虫とオレは同じや!」 と感じて… それ以来境目がなくなって すべてひとつと思うようになった、という経験がある。 マシマシがぽめろんを伝えようと「ぷりぷりぽめろんツアー」というお話し会をやっていたので、神戸のとき(5月1日)におじゃました。 そのとき、印象的なことがあった。 マシマシが 「自分の気持ちいいように生きるのがいい」 とかなんとか、そのようなことを言った。 そのときにぼくは「そうやな!」と思った。 「自分の気持ちいいように」って、当たり前のことのようだけど、そのときのぼくは「!」と感じた。 ぼくがそれが気持ちいいなら、それが好きなら、なんだってそれをすればいいな。 だれがなんと言おうと、いま自分の「ひざ」(←骨折中)にしか興味ないなら、そのとおり動けばいいさ。 めんどくさいことはしなかったらいい。 ぼくがたとえ誰かの意に沿えなかったとて、それが甚大な影響を与えたりするだろうか? ぼくが誰かのために働けなかったら、誰かが騒ぎだすのか? いーや、そんなことはぜんぜんない。 「なにか」をする必要なんてあるのだろうか…? そんな、追われるように…? いーや、ない。 少なくともぼくには。 ぼくはあんまりなにかをしたいとおもわない 畳の上で寝転がったりのびをしたり体操したり、めざしを焼いておひたし作ってごはんと食べたり、タニク植物が生育する様子を見てたり、吹き抜ける風を感じたり口笛吹いたり… ただそれだけでいい。 いろんなことはしなくていい。 ほんとに気持ちいいのは あんまりなんにもしなくてゴロゴロしながら水平線を眺めてるような感じなんだ。 あとは、旅をする。 すべてはひとつで、 良いと悪い、正しいと間違ってるというふうに分かれてない。 すべてはもとからオッケー。 なんにも変える必要ない。 すべてはもとからオッケーだから どこかからどこかに行ったりする必要もない。 体が固いから柔らかくなろうとしたりとか なんか癒されてないからヒーリング受けようとしたりとか 知識が足りないから学ぼうとしたりとか 低いレベルから高いレベルに上がったりとか そんな必要ない。 「足りてない」なんてこと、ないし。 無理する必要ない… 気持ちいいように生きよー。っと。 わかってたことも、このところの「ひざ割り事件」とその後の諸々の中で、すこし固まってた部分があったみたいだ。(それも無理もないだろう…) そもそもオレはいっぴきのてんとう虫。 虫だ。虫けら。 ただ無心に足をうごかす存在。 問題なんてもの、持ちようがない。 そうだった。 ほぐれたな。 なんか楽チンになった! マシマシ、わざわざ訪れてくれてありがと〜。 マシマシのブログ「いろとかたち」:http://yahama.exblog.jp/ いっちゃんのブログ「つなぐもの」:http://tsunagu89.exblog.jp/ #
by kazeture
| 2010-05-12 17:10
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