風に連れられ旅をする… 旅人 清火(さやか)の写真+言葉
by kazeture
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ヒマラヤの感想

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2017年ヒマラヤ歩行の感想。

標高5416mのトロン・ラを目指して歩いてたのに3500m地点で足の激痛により歩行困難になり撤退。
というのは、
その時はかなり心がどんよりした。

どんよりしたけど、それを凌(しの)ぐ激痛が怒涛のように襲って来て、
それを乗りこなし、対処するのに必死で、
どんよりに構うヒマも無いまま、物事が進行して行った。

笑けるくらいに激痛がヒドかったし、
しかも原因が不明で、
わけのわからない世界を漂ってる。

原因不明のわけのわからない世界。
という旅先に放り込まれた。

「原因不明のわけのわからない旅先」というのは、珍しい。

僕は痛さにうめき、のたうち回りながらも、
新体験に目を凝らし、耳を澄まして、ワクワクと楽しんでいた面があった。

そして、入院。

ネパールの田舎の入院病棟にぶちこまれ、2泊3日を過ごす。

それも、僕にとっては想像もしない世界であり、
想像もしない、不意に紛れ込んだ旅先だった。

「想像もしない、不意に紛れ込んだ旅先」というのも、
これまた、めったに体験できない。

だから僕には見るもの、会う人、ほどこされる処置、話される言葉、すべてが珍しく、新しく、
またワクワクと楽しんでいた。

激痛が劇的に消えていく過程も、たいへん楽しく、幸福感に包まれ、天国に行きそうになった。

というように、
僕には激痛も入院も、
「未知なるわけのわからない想像をこえた世界という旅先」への旅となり、
そこに放り込み、ぶちこんでくれて
ありがとう。
という感じだった。

もとから失敗とか挫折という観点は、あまりない。

いつでも何が起こっても過程の中のひとつの通過点ととらえる。

今回も、計画とは違うようになったというだけのことだから、
失敗とか挫折ではなく、
むしろ、うまくいったなぁという感じである。

計画外のところ、想像外のところに、本当に体験したいことがあった。

最短距離を通り、最深部まで潜り、遺書も書き(英語の歌で)、幻覚を見て、冥界をチラリと眺め、
そしてポワッと浮上した。

というわけで、よかったよかった。

全部これでよかった。

という結末であります。

ヒマラヤまとめ、終わり。

ヒマラヤについて書くの、ひとまずここで終了します。


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by kazeture | 2017-07-23 16:24 | ネパール2017 | Comments(2)
Commented by ゆっこ at 2017-07-24 00:02 x
思わずパソコンの前で拍手してしまいました(笑

普通に目標を達成していたよりも、読んでいる側にとっても意表をつく展開で、興味深かったです。
次の「想像を超えた世界という旅先」はどこになるのでしょうか^^

また楽しみしています!
Commented by kazeture at 2017-07-24 05:00
ゆっこさん
読んで下さってありがとうございます。
予想のできない世界を歩いていきまーす。
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