風に連れられ旅をする… 旅人 清火(さやか)の写真+言葉
by kazeture
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30


厚着のインドネシア人

3月12日 14時
バリ島デンパサールのウブン・バスターミナルから、ジャワ島のジョグジャカルタ行き夜行バスに乗った。

a0006008_23225193.jpg
a0006008_23234123.jpg
a0006008_23242893.jpg
a0006008_23252834.jpg
このバスに乗った。

a0006008_23260857.jpg
「JOGJA(ジョグジャ)」と、行き先が書いてある。


予定では14時に出て翌朝7時に着く、つまり17時間かかるとのこと。

ちなみに僕は8年前にも同じルートでバスに乗っているし、だいたいはわかるつもりだ。

さて、バスは出発する。
と、めちゃくちゃ寒い。

しかし、それはわかってたつもり。
長袖を2枚用意してのぞんでいる。

それにしても、
冷房を効かせまくってて、
めっちゃくちゃ寒い。

いったい何なんや。

僕は長袖を2枚着ると、
さらにバスに備え付けられた
スパイダーマン柄の毛布で
首の下から足の先まですっぽりと覆った。

まわりのインドネシア人たちも
ジャンパーを着たり
めちゃくちゃ厚着をして
モコモコと着ぶくれ、
毛布をかぶりまくり、
ガタガタ震えている。

赤道の近く、
クソ暑い国で、
クソ暑い太陽の下で、
この冷凍バスは何なんだ。

ちなみに僕は
暑いのが好きで、
寒いのが苦手だ。

旅の鉄則は
「郷に入っては郷に従え」だ。

とりあえず、従う。
様子を見る。

しかし、この寒さは…
異常だ。

繊細な人だと、
病気になるかもしれない。
風邪を引くかもしれない。
一晩経つと、
セキが出だすかもしれない。

ヤバい、ヤバい。

これは…
言いにいこうか…?

ってぐらいの
レベルだと思う。

その時。
ふと、
「冷凍バスはクソ暑い赤道直下のインドネシア人たちが、唯一『厚着』を楽しむ機会なのだ!」
という
アイデアが浮かんだ。

その、インドネシアの人たちの
貴重な厚着の機会を奪うのかッ!?

…うーむ。

言われてみれば、革ジャンみたいなのを着て気取ってるような感じが、なきにしもあらずな人もいる。

彼らは、ふだん、革ジャンなど着ると、暑くて死んでしまう。

ここで、
革ジャンをビシッと着こなした上に
スパイダーマン毛布にくるまり、
ガタガタ震える。
という非日常的行為のすべてを
楽しんでる。
という可能性も
ほんのちょっとはあるのかもしれぬ。

…なるほど。

オレなんかには計り知れない事情があるのかもしれない。

静かにしていよう。

と、僕はバスの片隅で
静かにし続けた。

冷凍バスは走り続け、
夜は更けていった。

ちなみに、
風邪は引かなかった。


a0006008_23281638.jpg
バスの座席の写真。
青いのはスパイダーマン毛布。

[PR]
by kazeture | 2017-03-16 23:18 | インドネシア2017 | Comments(0)
<< ジャワ島への航海 バリを発つ >>