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南国の闇南国には闇がある。
南国の昼の光は明るく強く激しい。 目もくらむほどで、視界はチカチカして真っ白になる。 その反面、南国の闇は暗く黒く静かだ。 南国の家や宿の部屋の作りというのは、直射日光が部屋の中に入らないようにできている。 (写真は今泊まってるバリ島デンパサールの宿の部屋) 部屋の中は全面的に日陰になっている。 風は通るように作られていて、天井ではファンが回る。 僕は外を歩き回り、汗をかいてヘトヘトになって部屋に戻る。 部屋の中は、暗く、静かで、冷んやりしている。 おそらく外が暑すぎるからその落差で「冷んやり」感じるのだろう。 帰り着くとすぐにマンディ(水浴び)をする。 そしてベッドにゴロッと横になり、暗がりでファンの風に吹かれる。 と、30分〜1時間もすれば息を吹き返し、元気になってくる。 そしてまた外を探索しに出かけようという気になる。 うまくできてるなぁ、と思う。 外が明るいからこそ、内の闇が濃い。 そして、この怠惰な闇がやたらと魅力的なのだ。 というか、南国の怠惰な闇は最高だ。 輪郭のない闇から何かが生まれる。 暗い闇と明るい光と、両方セットで僕は南国が好きなのだ…と思う。
by kazeture
| 2017-02-24 21:49
| インドネシア2017
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