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うけいれる昨夏、イタリアを旅して、「受け容れる」ということを学んだ。 イタリアのシステム(日本式から見ると大変アバウトに感じられる)に抵抗していると疲れてイライラして大変なのだが、受け容れると、突然ふわりと浮いてスーッと前に流れ、スムーズに動き出した。 自分で計画したよりも、もっと遠くへと行けた。 この体験に強い衝撃を受けた僕は、その後抵抗するのをやめ、身を任せるようになった。 無い脳をしぼっても、どのみちたいしたことはできない。 ただ力を抜いて委ねてれば、最も適切な場所に着く。 受け容れる。 これは多民族が暮らすヨーロッパでは不可欠な態度なのかもしれない。 いちいち文句を言ってもしかたない。 それはそうあるのだと受け容れ、認める。 受け流す、という場合もあるだろう。 とにかく他人のすることにいちいちワーワー騒がない。 それは、そういう形でそこにあるんだったら、(あなたがどう思おうと)そういうことなのだ。 ここに抵抗を感じる人はしんどくなると思うけど、僕は自然と外れていったようだ。 そして日本に帰ってからも、同じような態度でい続けた。 来る話は受け、来ない話には行かない。 ただそれだけ。 それだけだけど、そうしていると、とても楽だ。 楽になった。 自分で何もする必要がない。 やきもきする必要がない。 例えば、気の乗ってない人を突つく必要は一切ないわけで、余裕で紅茶とカステラなどをたしなみながらのほほんとしていられる。 友達は言った、「清火はすべてを受け容れているから、何のトラブルも起こりようがないんだね」と。 僕がそうなってるとしたら、あまりにも素っ頓狂なイタリアのおかげだ。 「受け容れる」、これが僕の2012年だった。 …と、ゆーわけで、やたらとのんきに過ごしているよ。
by kazeture
| 2013-01-01 22:15
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Comments(2)
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nadesiko73 at 2013-01-03 20:59
*:・゚☆ kazetureさん Happy New Year*:・゚☆
kazetureさんにとって 笑顔にあふれるすてきな1年になりますように~*:・゚☆ 今年も旅のお話を楽しみにしていますね^^ 10年くらい前に 母とイタリアを訪れた時にね・・・ なでしこも バスが40分くらい遅れたのに はじめは びっくり!?したの (笑)
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kazeture at 2013-01-04 21:20
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